くれ

くれ
I
くれ【呉】
広島県南部の市。 広島湾に面し, 江田島に対する。 戦前は海軍工廠(コウシヨウ)がおかれた軍港。 現在は呉港を中心に重工業が発達。
II
くれ【塊】
土などの小さいかたまり。 現代語では多く名詞の下に付いて用いられる。

「土~」「石~」

III
くれ【暗】
〔動詞「暗れる」の連用形から〕
(1)暗いこと。 暗い所。

「木(コ)の~になりぬるものをほととぎすなにか来鳴かぬ君に逢へる時/万葉 4053」

(2)心などの暗いこと。 悲しみや不安に心が晴れないさま。

「さにつらふ妹を思ふと霞立つ春日も~に恋ひ渡るかも/万葉 1911」

(3)秩序が乱れていること。 混乱。

「京中おびただしき~にてぞ有りし/五代帝王物語」

IV
くれ【暮れ】
(1)日が沈みかけてあたりが暗くなる頃。 夕方。 夕べ。
明け
(2)ある期間や時節の終わり頃。

「春の~」

(3)年の終わりの頃。 年末。

「~のにぎわい」

~遅し
日が暮れるのが遅い。 春の日のながいことをいう語。 暮れかねる。 ﹝季﹞春。
~早し
日が暮れるのが早い。 冬の日が短いことをいう語。 ﹝季﹞冬。
V
くれ【某】
不定称。

「何(ナニ)」という語と並べて用い, 不定・不明の人や事物をさしていう語。 だれだれ。 なになに。 「なにの親王(ミコ), ~の源氏など, かぞへ給ひて/源氏(乙女)」

〔「くれがし」「なにくれ」と熟しても用いられる〕
VI
くれ【榑】
(1)板材。 平安初期の規格では長さ一丈二尺, 幅六寸, 厚さ四寸。 榑木。
(2)薄板。 へぎ板。 板屋根などをふくもの。 [下学集]
(3)薪。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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